弁護士サイトに掲載する記事にはご注意を
最終更新日: 2016年1月26日 – 2:35 PM
弁護士関係の大手サイトに、弁護士ドットコムがあります。
一般人でも法律に関する質問を掲示板で弁護士に無料で出来たり、弁護士の執筆した記事を読んだり、全国の弁護士を探したりできるため、ここ数年で急成長している勢いのあるサイトです。
そのため、ネットでの広告に力を入れている弁護士事務所などは、「弁護士ドットコムに登録しようかな?」と検討しているところもあるのではないかと思います。
もちろん、月間で800万アクセスのあるサイトなので集客力は抜群なのですが、場合によっては逆効果になる事もあります。
弁護士ドットコムの記事は、ヤフーニュースなどの他のポータルサイトにも提供されて、そこに記事の閲覧者のコメントやツイードが掲載されるものもあります。
そういった記事のコメントやツイードの中に、「この弁護士の言っていることは役に立たない。」「依頼人からすれば藁をもすがる気持ちで相談しているのに、無理ですのアドバイスだったらいらない。」との意見が多数載ってしまうと、悪評が流れてしまい宣伝どころではなくなってしまいます。
ネットの怖いところは、いつまでもその記事が残ることです。
自前の弁護士事務所のサイトに載せている記事やブログならば、削除してしまえばいいと思うかもしれませんが、サイトをまるまるコピーできる「ネット魚拓」があるため、一般の人がいつでも閲覧可能となってしまいます。
そのため、一度の失言のために、「○○弁護士事務所」と検索すると弁護士事務所のオフィシャルサイトよりも、そういったネット魚拓や弁護士を酷評しているまとめサイトの方が上位に上がってしまい、依頼を検討している人がそれだけで敬遠してしまう可能性があります。
このようなことを防ぐ意味でも、サイトに掲載する記事は吟味した方がよいと言えます。