弁護士事務所も服装規定が必要?
法律事務所システムソフトThemisの開発リーダーの田原です。
近年、服装規定が緩くなっている会社も珍しくなく、IT系のベンチャービジネスの会社では服装が自由どころか、社長がアロハシャツで出勤するくらいのところもあります。
橋下大阪市長は、政治家になる前はバラエティ番組などにジーパンとTシャツで出演していて、「弁護士のイメージを壊した弁護士」として有名ですし、また、先日某番組で弁護士が、「裁判所に行ったら、相手側の弁護士が金髪のギャル満開の女性弁護士でびっくりした。」と言っていました。
しかし、弁護士事務所で弁護士や事務員がこういった服装をしていたらどうでしょうか?
相談者は弁護士事務所には悩みの解決に行くのですから、話しやすい雰囲気作りは必要ですが、あまりにもフランクすぎると「この法律事務所は大丈夫かしら?服装からしていい加減だし、話やすいといっても馴れ馴れしい感じがする。」と、マイナスにとられてしまいます。
日本人は特に制服に弱いと言われています。
何も悪いことをしていなくても夜道で制服姿の警察官とすれ違う時に身を固くしたり、ATMで銀行員の制服を着ている女性に声をかけられても、「ああ、銀行の人か」と安心したりと、制服がその職業のイメージと直結しているため、制服を着ている人に安心したり警戒したりします。
「弁護士=法律家=固い職業」とのイメージは世間に広く浸透しているため、「弁護士は背広・スーツ」と言うのがスタンダードになっています。
逆に言えばそれ以外の服装であると、相談者に違和感を与えてしまうと言うことになります。
冒頭に書いたジーパンやTシャツ姿であったり、金髪のギャル風の服装の弁護士であったりすると、同様の服装をした相談者でも受け入れられないことの方が多く、結果として「人を選ぶ弁護士」となってしまいます。
やはり、服装は相談者に安心感を与えられる背広やスーツの方が無難だといえます。
事務員には弁護士事務所指定の制服を支給すると、事務員が2人以上いた時でも社外の人から見ても違和感が少なく、事務員も毎日の服装を考える必要がないのでお勧めです。