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弁護士事務所の柱となる案件とは?

弁護士の案件は、債務・相続・離婚が多くを占めています。

弁護士事務所によって方針が違うでしょうが、まずこの3つのうち1つでも取り扱ったことがない弁護士は、それこそ新人弁護士くらいしかいないのではないのでしょうか?

債務は借金問題ですが、広義に解釈すれば今流行の過払い請求もその一つですので、ほとんどの弁護士事務所が取り扱っていると思います。

相続は一般人からすると「相続で揉めたら弁護士に。」との認識が浸透しているほど、ベーシックな案件だと思います。

離婚に関しては、現在は結婚したカップルの3組に一組は離婚するような状況ですから、結婚する人は減っても離婚率の上昇からほぼ横ばいか上昇傾向になると考えられます。

そのため、これらの3つの案件のうちの一つに特化した弁護士事務所も数多くみられます。

ですが、特化であって依頼者からの要望があれば、借金と離婚など両方の依頼を引き受けることも多々あります。

弁護士事務所の柱となる案件の種類を決めておくことは、経営的にも弁護士も楽でしょうが、実際問題は「仕事を選んでいる状態じゃない。」と言う声がちらほら聞こえてきます。

どの案件にも対応できるオールランダーな弁護士になろうとすると、毎年改定される膨大な法律や判例を覚えなくてはいけないので、辛いと言えば辛いと言えます。

特化すれば一つの分野に集中すればよいので労力は減ると言えますが、弁護士事務所を開業している地域によっては、「思ったほど依頼が来ないどころか、全く来ない」と、特化した分野の選定ミスから経営難に陥るケースもあります。

弁護士の中でも、「債務・相続・離婚の案件をまんべんなく受けておく方がいい」と言う人もいれば、「特殊な分野に特化した方が、将来的には安定する」いるので、なかなか難しい問題であることがうかがえます。