弁護士事務所は専門化した方が繁盛する
法律事務所システムソフトThemisの開発リーダーの田原です。
弁護士は法律家の専門家であるため、他の職業にはない特権がたくさんあります。
弁護士は、弁理士や税理士の仕事もでき、司法書士・行政書士・社会保険労務士・海事代理士・海事補佐人など数多くの仕事も職務に必要ならばすることができる、まさに法律のオールラウンドプレーヤーと言えます。
ですが、実際弁護士事務所ホームページなどを見ると、離婚問題や相続問題の相談を重視して掲載しているところが多くあります。
単純に一般の人の相談は、離婚や相続が大きな問題となるため多くなるというのが理由ですが、専門的な分野に特化した方が仕事をしやすい利点があるのが大きな要因なのです。
これは、弁護士事務所だけの利点ではなく、相談者の方も依頼するうえで大きな選択基準になります。
弁護士に相談すると言うのは、「問題を解決して欲しい。」と言うのに加えて、「安心して任せたい。」「自分に有利になるような判決が欲しい。」という気持ちを持っていると思われます。
そのため、「離婚問題に詳しい弁護士事務所がいい。」「経験豊富なベテラン弁護士に依頼したい。」と思う依頼者がほとんどです。
以前と違い、依頼者もある程度の弁護士に対する知識を持っているので、自分が依頼したい案件を専門に取り扱っている弁護士事務所を探す傾向が強くなっています。
例えば「医者を探す」と言っても、歯が痛ければ評判のいい歯医者さんを探したり、ガンの治療ならばガンの専門医に相談したりするのと同じと言えます。
ですので、無理にあれもこれもできると宣伝するよりも、「離婚問題や訴訟に関しては、自信があります!」と自分自身が得意としている専門分野を、前面に押し出したほうが仕事の効率も良いですし、依頼者からも選んでもらいやすくなると思います。